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広報誌こうとく
うつ病のメカニズム

『うつ病』は「脳の病」です。

「気持ち」の問題ではなく、(ストレスなどによって)「体(脳)」が変化しているために起こる病気です。

まず、脳のシステムについて説明します。人間の脳は非常に多くの脳細胞からできてます。そして、脳内での脳細胞から脳細胞への情報(命令や指令)は『神経伝達物質』という「脳細胞の『指令書』」によって、細胞から細胞に情報を伝えるシステムになっています。

うつ病のメカニズム

うつ病は、脳内の神経伝達物質の減少によって、引き起こされると考えられています。この減少によって、『情報量』が減り、「感情(こころ)」「行動(からだ)」といった活動がスムーズに行えなくなることでさまざまな症状が表れると考えられます。

うつ病のメカニズム

うつ病は、脳内の『脳由来神経栄養因子(BDNF)(脳細胞の栄養)』の減少によって、引き起こされるとも考えられています。この栄養の減少によって、脳細胞が小さくなり(萎縮し)、伝えるべき『情報量』が減り、情報をスムーズに伝えることができなくなると考えられます。

うつ病のメカニズム

血液中の『脳の栄養』を測定した我々が経験したケースをお示しします。

うつ病を発病した時に『脳細胞の栄養』が、「344」という量でしたが、うつ病から回復(改善)して調べたところ「4410」に増えました。

30代、男性。
残業が多く、深夜に帰宅することがしばしばありました。疲れがたまっていると自覚していましたが、健康に自信がありそのままの生活を続けていました。その 後、ひどく疲れ身体が重く感じ立っていられないほどのめまいがでてきました。そして、気分がふさぎ込んで、いらいらし、頭が働かなくなり、ついに仕事に行 けなくなりました。そして医療機関を受診して『うつ病』と診断されました。

この時の血液中の『脳細胞の栄養』の量は344 pg/mlでした。

すぐに仕事を休み自宅で療養し、抗うつ薬を服用しました。その後、休養と服薬により順調にうつは良くなり、仕事に復帰しました。

うつが良くなった時の脳細胞の栄養の量は4410 pg/mlになっていました。

血液中の『脳の栄養』を測定した我々が経験した入院のケースをお示しします。

うつ病を発病し、入院直後に『脳細胞の栄養』が、「667」という量で、うつ重症度を示す点数(高得点ほど『うつ』が強いことを示します)が「36点(かなり強い『うつ』状態)」でした。

その後、うつ病から回復(改善)してうつ重症度を示す点数は、「2点(ほぼ症状なし)」となり、検査したところ『脳細胞の栄養』が、「3749」に増えていました。

このように入院中に測定することも可能です。

うつ病のメカニズム